オゾン療法について
こんにちは
ドッグブレスユー動物病院です
今回は当院で実施しているオゾン療法についてご説明致します。
まず、オゾンって何かわかりますか??
私はオゾン=オゾン層っていうのはイメージでした
オゾンというのは腐食性が高く、生臭く特徴的な刺激臭を持つ有毒な気体、と定義されています
毒性に関して、オゾンガスは経気道がオゾンに侵されることにより、肺に毒性を示します。
自然界の環境におけるオゾンは滝の近くに発生し、空気の清浄化に関係しています。
医療用におけるオゾンは酸素から作られる純粋なオゾンで酸素との混合ガスとして動物、人にも使われています。
ではなぜ、一見危険そうに思えるオゾンが様々な病気に安心安全に使われているかというと・・・
まず例えとして、
ドイツ医学会が発表したレポートによるとオゾンによる副作用が発生したのは0.000007%であり、副作用の原因は実施者の無知に起因していたとのことです。
つまり、
適切にオゾン療法を実施すれば副作用はほとんど皆無と言えます!!
オゾンは肺に毒性を示しますが、空気中に出ることですぐに酸素に変わります。
しっかりと換気をし、適切な方法で使用すれば問題はありません。
では、オゾン療法はどんな病気の子に効くのか?
がん、アトピー性皮膚炎、椎間板ヘルニア、脳神経疾患、アレルギー、自己免疫疾患、循環障害、ウイルス感染、肝炎、腎不全など
多くの難治性&老齢性疾患に対して有用です。
オゾンは、強力な酸化剤です。
多くの有機物を酸化分解し、強い殺菌を示しウイルスを不活化します。
酸化と聞くと悪い印象があると思います。
確かに活性酸素は老化、がんや生活習慣病の一因とされています。
しかし、活性酸素は感染を防御し、細胞内のメッセンジャーとして働くために必要不可欠です!!
オゾンを体内で生成されている事が近年わかっており、入れすぎると確かに良くはないですが、身体が適応可能な酸化ストレスに対しては、抗酸化系酵素の誘導により細胞内の恒常性を維持することができます。
つまり
オゾン療法は、細胞が適応可能な「酸化ストレス」を受けた時に発現する生体防御系の強化を目的としています。
免疫力アップってことですね
オゾン療法といっても様々なものがあり、今回は当院で行なっている治療法をお教えします
当院で治療に使用しているオゾン発生器です↓
【やり方】
少量の血液を採取し、オゾンと反応させ、よく混ぜてから皮下や筋肉内に注射します。
【目 的】
様々な補助療法。
免疫の活性化。
【持続時間】
目安ではありますが、処置後24時間以内に 効果が現れ、2〜3日持続すると言われています。
【効果が期待できる病気】
喘息、アレルギー、慢性じんましん、
ざ瘡、がんの補助療法として行われます。
少量自家血(しょうりょうじかけつ)
【やり方】
オゾンを注射器て吸い、症状が出ている所に直接オゾンを注射します
【目 的】
様々な補助療法。
全身療法との併用。
【効果が期待できる病気】
関節や筋肉の疾患、椎間板ヘルニア、
疼痛管理、抹消の循環不全皮膚病変、
潰瘍周囲、帯状疱疹、腫瘍の補助療法
などに用いられます。
【やり方】
カテーテルを肛門に入れ、オゾンを注入します。
【目 的】
免疫力の活性化。
ストレスの緩和。
【効果が期待できる病気】
皮膚疾患、アレルギー、自己免疫疾患、体調維持や予防、アンチエイジングとして用いられます。
オゾン療法には、様々な方法と沢山の病気に効果があり、「安心安全で副作用のない、優しい治療法」として多くの動物病院で使用されています。
高齢犬をはじめ、慢性病の緩和、体調維持や病気の予防などに、オゾン療法をおススメします。